一人暮らしは自立が目的

一人暮らしの友人からの連絡がきて、素晴らしい生活の話を聞かされる。当然憧れもするけど、そっち側には今のところ行く気はない。しかし、月日が経ち衝撃を受けてヘコんでしまう。

「自分で選んだ人と結婚したいし、やりたいことはまだたくさんある。未成年じゃ出来なかったことや、誰にも頼らずやらなきゃ意味のないこと。今回の一人暮らしもそう。自活して社会的にも経済的にも、それから精神的にも、大人として生きたいのよね。学生の頃は『お嬢様』なんて馬鹿にされたこともあったわ。すごく腹が立ったけど、言い返すこともしなかった。だって、事実だもの。親の世話になって、本当に何も出来なかったんだから。」

一人暮らしが全てを変える

「でも言われなければ多分、気付かないでいた。無自覚なまま、その後の人生を決められた通りに歩いていたと思う。それなりの男性と見合いしてすぐ結婚。一人暮らしがどんなものか、自分で稼いで生活していくということがどれだけ大変なのか、全然知らないまま、子供を産んで育てて老いていく。それはそれで幸せなんだろうけど。でも、きっとそんなんじゃあダメよね。誰の言葉か知らないけれど、苦労は買ってでもしろって、言うじゃない。」

一人暮らしはきっかけにすぎない

彼女の言葉を聞きながら、私は自身のことを振り返っていた。どうだろう。一人暮らしで苦労することもせず、家族と共にいることを選んだ。収入の有無を気にすることなく、家事を申し訳程度にしか手伝うことをせず、何かあっても親の世話になればいいと思っていた。一人暮らしの不安を恐れ、自立することを少しも考えなかった。「長女だからいつかは親の面倒をみなくちゃならない」などと言い訳して、実家から出ていこうとしなかった。成長してる姿を目の当たりにして情けなく感じる。

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