一人暮らしの特権を活かす

一人暮らしの友人からの連絡がきて、素晴らしい生活の話を聞かされる。当然憧れもするけど、そっち側には今のところ行く気はない。しかし、月日が経ち衝撃を受けてヘコんでしまう。

私が言うと、少し考えるような沈黙の後に、「じゃあ、こうしない?」と楽しそうに告げた。「あんた、うちへ泊りに来ない?一人暮らしだから、何にも言われることないわよ。相変わらず隣は空いたままだし、他の住人も友達を招いて賑やかにやっているみたいだから。なら私だって友人の1人くらい呼んで、ちょっと騒いでも罰は当たらないでしょ。まあ、2人だけじゃそんなにうるさくもならないけれどね、多分。2.3日くらい旅行気分になれるよ?」

一人暮らしの憧れに負けた

親しき仲にも礼儀あり、と最初のうちは遠慮するそぶりをしていた。けれども、やはり東京での一人暮らしという魅惑的な生活に、心のどこかで憧れを抱いていた。どのみち暫くは実現できないであろうそれを、友達の家に数日やっかいになるという、ちょっとした仮体験のようなものが出来るのだ。正直、「なんちゃって」一人暮らしのみたいなことでしかないが、悪くはない。結局流されるようにして、5月の連休を彼女の住居へと世話になることにしたのだった。

一人暮らしの部屋には性格が出る

連休初日、駅まで迎えに来てくれた彼女は、目が合うと大きく手を振った。こちらも「おーい。」と振り返す。駆け寄って「ひさしぶりー!」「元気だった?」と、まるで学生のようなはしゃぎ方をしながら、町を案内してもらいながら歩いていく。「さあどうぞ。」と促され入った部屋は1LDK。一人暮らしには丁度いい広さに思われる。いろいろと物が多かったが、それぞれが決められた場所にきちんと収められ、決して散らかった印象はない。

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